MX 後継機への交換時に役立つ、ポートマッピング表の整理、移行手順と注意点
テンプレートネットワークに紐づく場合、Meraki MXを後継機種へ交換する際、
ポートマッピング表を活用することで、各ポートの設定を簡単に引き継ぐことが可能です。
実際の交換作業については、こちらの記事もご参照ください。
公式ドキュメントも参考になりますので、以下をご参照ください。
MX Cold Swap Replacing an Existing MX with a Different MX
今回は、MX64 からMX75への交換を例に、ポートマッピングの流れや注意点について整理しました。
1. 前提の整理
まず最初に、ポートマッピング表と各機器(筐体)のポート番号を確認しましょう。
今回は分かりやすさを重視し、テンプレートにおける「LAN5」の設定に注目して解説します。
今回の作業では、MX64からMX75への機器交換を行います。
この際、LAN5の設定が「MX64ではPort4」、「MX75ではPort6」にそれぞれ対応していることを事前に確認しました。

MX64 の物理ポート

MX75 の物理ポート

2. 交換前:MX64での動作確認
まずは、交換前のMX64での動作を確認します。
- Port4に接続した場合、VLAN2のアドレスが正しく取得できており、想定通りの挙動です。

- Port3に接続した場合に、VLAN1のアドレスが取得できているため、こちらも想定通りです。

3. 交換後:MX75での動作確認
続いて、機器交換後のMX75で同様の確認を行いました。
- Port6に接続した場合、VLAN2のアドレスが取得でき、こちらも想定通りです。

- Port7に接続した場合、VLAN1のアドレスが取得できました。こちらも想定通りです。

このように、事前のポートマッピングの確認と設定を行うことで、機器交換後もスムーズにネットワーク環境を維持できました。
同様の作業を行う際は、必ず現行機種と新機種のポート対応表を確認することをおすすめします。
テンプレートネットワーク以外の場合の交換の際の注意点
現在(2025/10/10 時点)、既知事象の影響によって、同じモデル、異なるモデルのデバイスをコールドスワップした場合、
すべてのポート設定が「Drop Untagged Traffic」という設定になる可能性がございます。
そのため、交換や移行前には、一度スクリーンショットなどを取得いただくことを強く推奨いたします。

まとめ
テンプレートネットワークの場合、後継機種への交換時には、ポートマッピング表を活用することで、設定の引き継ぎがスムーズに行えます。
ただし、テンプレートネットワークの以外の場合、現時点では、想定外の動作が発生する可能性があり、移行前にスクリーンショットで設定情報のバックアップを取ることが強く推奨されます。
また、移行後は必ずダッシュボードで設定内容を確認し、必要に応じて修正を行うようにしましょう。