本記事では、MR でサポートされているIPSK (Radius server なし)の機能について、紹介させて頂きます。
// IPSK とは //
1つのSSID に対して、複数のパスワードを設定する事が可能となります。
従来のPSK では、1つのSSID で1つのパスワードしか設定できないため、
全てのクライアントに対して、同じパスワード・ポリシーが適用されるが、
IPSK の場合、クライアント毎にパスワードやポリシーの設定を行う事が可能となります。
弊社MR では、IPSK の設定方法として、以下の2種類がございます。
・Radius server なしのIPSK
・Radius server ありのIPSK
今回は、前者のRadius server なしのパターンについて、紹介させて頂きます。
// 制限事項 //
・サポートしているAP の型番は、Wi-Fi5 Wave2/Wi-Fi6/Wi-Fi 6E
・サポートしているファームウェアは、MR27.1 以降
・WPA3 は未サポート
・稼働しているファームウェアにより、設定可能なパスワード数が異なる
MR27.x - MR29.x : 50
MR30.1 以降 : 5000
// 設定方法 //
1. ネットワーク全体> 設定> グループポリシーをクリック
2. クライアントに適用したいグループポリシーを作成
3. ワイヤレス> アクセス制御> 対象SSID を選択
4. セキュリティの項目より、RADIUSを使用しないIdentity PSK を選択
5. Identity PSKを追加 をクリックし、名前・パスワード・グループポリシーを選択
// 接続確認 //
PSK でcisco123 を入力し、無線接続を行なった場合
PSK でcisco456 を入力し、無線接続を行なった場合
// 参考URL //
IPSK_Authentication_without_RADIUS
Creating_and_Applying_Group_Policies