Dynamic Frequency Selection (DFS) 検知時の対応について

Keita
Meraki Employee

本記事では、MRがDynamic Frequency Selection(以下DFS)を検知した際、その確認・対応方法について解説しています。

 

// 概要 //

MRは利用する環境によって、DFSイベントを検知する場合があります。

DFS自体は一般的にアクセスポイントに実装される機能及びその一連の動作の名称であり、設置場所で観測された軍事、気象、その他レーダー信号を検知し、干渉を防ぐために動的に自身のSSIDのチャネルを切り替えるものとなります。

日本においては特定5GHzチャネルであるW53(52ch~64ch)およびW56(100ch~144ch)が対象となりますが、MRがこのチャネル以外でSSIDをブロードキャストをしているような場合はDFS検知対象となりません。

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※上記はチャネル52にてレーダー信号を32回検知しDFSが発動した例、上記イベントログのリンクより詳細確認も可能。

 

DFS イベントは上述のように複数種類のレーダー信号がトリガーとなるため、MR設置周辺に関連施設がある場合や、水路や空港等の近くでは特に多く発生する可能性があります。

また確認可能な事項は検知情報のみであり、どういった種別のレーダー信号なのか等の詳細はわからないものとなります。

 

なお、比較的近い場所でMRを複数台を利用されている場合でも、設置場所や条件等により発生有無や頻度に差分が出る場合もあります。

 

// 事象による影響 //

上述動作でSSIDのチャネルが切り替わることにより、対象APに5GHzで接続されていた端末の無線が一時的に切断されユーザ通信に影響が出る場合があります。

また、この場合2.4GHzのSSIDには影響は出ません。

 

// MRの基本的な動作 //

検知時のMRの動作について詳細はこちらをご確認ください。

また、移行先のチャネルは基本的には対象MRが利用しているRFプロファイルの許可チャネルが参考にされ、これはチャネルを固定している場合においても同様となります。


例えば全チャネル許可のRFプロファイルを適用したMRが52chを80MHzでブロードキャストしている状況において、上記例のように52chでDFS検知があった場合、DFS検知に伴い100ch等に移行するような形になります。その後再度100chでDFS検知された場合、再度動的なチャネル切り替えの処理を繰り返していくような動作となります。また移行に伴いチャネルボンディングが縮退する場合もあります。

 

なお屋外用MRについては、法令の規制に基づきW52(36ch~48ch)およびW53(52ch~64ch)での利用自体が出来ないことから移行先は常にDFSの検知対象チャネルとなる形となります。

  

// 事象原因と回避方法//

検知自体はDFSの仕組みに基づいた正常動作となります。また、DFSは各国の法律に基づき実装義務となっているものであり、この機能自体を無効化することは出来ません。


しかしながら、上述の通り5GHzの特定チャネル(W53、W56)がDFSの発動前提となっているため、環境的な制約や要件がない場合は以下どちらかの対応によって事象発生回避が可能です。

 

・手動で非DFSチャネルを選択

・自動チャネル割り当てからDFSチャネルを除外(Meraki Auto RF: Wi-Fi Channel and Power Management

 

この場合、利用可能なチャネルの数自体が少なくなるため、特に隣接AP間においては別チャネルを利用し電波干渉を防ぐような対応が必要となる場合があります。

 

// 検知アラートについて //

検知時のアラート表示は24時間程度表示される場合がありますが、再検知された場合はその分表示が延長されるような動作となります。

またこの表示を手動で削除することはできないものとなりますが、特に表示されていること自体に問題はありません。しかし、検知頻度が多い場合は上述の通り検知対象とならない設定の検討が必要となる場合があります。

 

//参考情報//

Dynamic Frequency Selection (DFS) について

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