落雷・停電(計画・計画外)時の対応とRMAポリシーのポイント
Cisco Meraki製品をご利用のお客様に向けて、落雷や停電といった電源系トラブル発生時の対応について、重要なポイントをご案内します。
1. 落雷・停電時に起こりうる影響
- 電源サージ(瞬間的な高電圧)
- 電源断によるハードウェア誤動作または故障
- 復電時に過電圧となり、デバイスの故障
- 内部部品への影響が発生
これらは天候や電力設備の状態に依存し、突発的に発生するため予防が大切です。
2. 推奨される事前対策
Cisco catalyst のハードウェア設置ガイドでも紹介されているように、以下のような対策を推奨します(参考:Catalyst 9300 事前準備)。
- 復電時の過電圧を防止するため、計画停電時は事前に電源を抜線しておき、復電を確認してから、電源を接続する。
- 予期しない停電の場合、発覚時点で電源の抜線を実施する:
- 復電時の過電圧を防止するため、計画外停電に気づいた時には電源を抜線しておき、復電を確認してから、電源を接続する。
- 落雷時の電圧変動から機器を保護する。
- 瞬間的な停電でも安定した電源を供給する。
※UPS がカバーできる電力バジェット、稼働期間を事前に見積もりいただくことが推奨されます。
3. RMAポリシーと交換対応の注意点
CiscoのRMA ポリシーでは、故障が保証の対象となるかどうかは個別ケースごとに判断されます。
外部要因(停電/落雷など)による故障などの場合、製造上の欠陥や材料の欠陥に該当しないため、交換保証の対象とはならない場合がございます。(参考:Cisco Warranty)
- 落雷や停電後に問題が報告され、適切な保護対策が行われておらず、同じ停電影響を繰り返す場合は、担当チームとの協議の結果、保証適用外となる可能性があります。
- 同様の事象でも、機器の状態や設置環境によって結論が異なる場合があります。
- 最終的な交換可否は、サポートケース上での調査結果に基づきます。
4. まとめ
- 落雷・停電は機器故障を招きやすく、予防策が重要です。
- 保護対策が不十分な場合、RMA交換の対象外となる可能性があります。
- 対策を事前に実施することで、ダウンタイムや交換不可のリスクを最小化できます。
💡サポートからのお願い
事前対策、定期的な環境点検と保護装置の導入により、安心してMeraki製品をご利用いただけます。
もしトラブル発生時には、詳細な環境情報と発生状況をサポートまでお知らせください。
参考ドキュメント
RMA 確認事項