// 概要 //
Meraki機器において想定しない挙動や動作が確認された場合、事象原因の詳細調査にあたっていくつか確認依頼をさせていただく場合があります。
本資料ではその理由、及び取得が必要な情報についてまとめております。
// ユーザ側での情報取得が必要な理由 //
Meraki機器の性質上、機器がオンラインになっている場合にはMerakiサポート側にてクラウド経由での詳細なログ取得や、各機器でのパケットキャプチャの実施が可能です。
しかしながら、事象によっては上記情報のみでの解析が難しい場合があり、ユーザ側の情報取得を進める事で初めて調査を進められるようなケースがあります。
一例として、機器が実際に利用されている環境でしか取得出来ない情報があり、これには端末や上位機器でのパケットキャプチャ等があります。
これら情報は事象の根本原因がMeraki機器以外の箇所にあることの特定だけではなく、Meraki機器が想定通り動作していないことの確認のためにも利用されます。
またMerakiサポート側でのクラウド経由での情報確認のための前提が各機器がオンラインとなっていることであるため、
機器自体がオフラインになるような事象等に関しては、調査にあたってOut-of-Band Log Fetching(オフライン時のログ取得)が必要となる場合があります。
// 調査に必要となる主な情報について//
以下、事象発生における詳細状況や環境の確認が実施済みの前提となります。
また、もし既に事象が機器交換で改善している場合、弊社側の確認のため
一度オフラインにした機器を再度オンラインにしていただく場合がございます。
・事象の再現実施と、発生環境(対象クライアントのMACアドレス/IPアドレス、事象発生機器のシリアル番号等)情報
・事象再現時におけるパケットキャプチャ(有線(各通信経路)、モニターモードによる無線空間、クライアント端末等)
・事象再現時の、端末側での各操作やコマンド実施とその実施結果
・Meraki以外の機器での確認結果(例:事象発生時のRadiusサーバでのログ、端末側のログ情報)等
・その他、事象に関連する各設定等の情報
※対象事象に応じて上記以外の情報が必要となる場合もあります。
// その他ログに関しての事項 //
・機器再起動に伴うログの喪失について
Meraki機器のログにはいくつか種類があり、通常の機器の挙動のログは機器がオンラインになっている間に
クラウドに送信されダッシュボード上でイベントログ等で確認可能です。
(syslogサーバにログを転送している場合等も同様の考え方となります)
上記以外にも、機器正常性を記録するものや各機能における詳細履歴など、機器側にのみしか保存されないものもあり、
これらは弊社側でクラウド経由、もしくはOut-of-Band Logでのみ確認が可能です。
注意点としては機器の再起動によってこれらは一度リセットされるため、
確認のためには事象を再現させその状態にて確認する必要があります。
// 参考情報 //
Case作成時に必要な情報(問診票)
オフライン時のログ取得
クライアントマシンで無線空間のパケットキャプチャを取得する
無線パケットキャプチャについて