サブスクリプションライセンスとは
サブスクリプションライセンスをご検討される方向けに構成しております。
この記事ではサブスクリプションライセンスの概要とメリットとデメリットを中心に、サブスクリプションライセンスの仕様についてまとめます。
サブスクリプションライセンスの概要
サブスクリプションライセンスは、ご契約いただいたサブスクリプションごとに異なる有効期限の設定が可能です。
ネットワーク単位で各サブスクリプションへ紐付けを行うため、従来のライセンスモデルよりも柔軟かつシンプルに管理を行うことができます。
ライセンス期間は12ヶ月以上から受付を行なっており、上限120ヶ月まで"1ヶ月単位"で拡張することができます。
従来のライセンスモデルでは実現が困難だった、ライセンス期間を柔軟に設定いただけます。
メリット
ネットワーク単位でのライセンスエディションの変更が可能!
同一のOrganizationで、複数のライセンスエディションを混在させることが可能になりました。
その上で、ネットワーク単位で個々のプロダクトファミリー毎にライセンスエディションを割り当てることができるため、
複数拠点を展開する中で、セキュリティーを重視したい拠点とそうでない拠点でエディションを使い分けることができます。
ただし、同一ネットワーク内でのプロダクトファミリー内でエディションの混在はできません。
※プロダクトファミリー:MX、MS、MRなどのモデルカテゴリを指します
ライセンス期間中のライセンスの追加、ライセンスエディションのアップグレード、有効期限の延長が可能!
ライセンスの終了日はそのままにライセンス数を追加、ライセンスのエディションのアップグレードが可能になりました。
すでに割り当て済みの他のサブスクリプションライセンスへの影響なしで、サブスクリプションライセンスの延長更新が可能です。
いままでのライセンスモデルでは予算や会計、ご契約パートナーなどの都合により、複雑化していたライセンス管理枠がネットワークの増強に合わせて柔軟に対応できるようになりました。
ネットワーク内のプロダクトファミリーごとにエディションを変更することができます。
・ライセンスの型番が75%削減されシンプル化!
以前まではMRのみライセンスの使い回しが可能でしたが、サブスクリプションでは同一のライセンスレンジ内のプロダクトであれば、MRと同様にライセンスの付け替えが可能となりました。
プロダクトファミリーのMeraki-SUBライセンスの一覧は下記の通りです。
記事作成時点での内容であるため変更される場合があります。詳細なモデルレンジは下記の公式ドキュメントをご確認ください。
Top SKU: MERAKI-SUB
どのライセンスが、どのモデルを包括しているのかについては下記のドキュメントの「Subscription Licensing SKUs」にそれぞれのライセンスのモデルレンジが記載されておりますのでご参考にください。
Subscription - Licensing Overview - Cisco Meraki Documentation
https://documentation.meraki.com/General_Administration/Licensing/Subscription_-_Licensing_Overview#...
・ライセンスが切れた場合もネットワークは停止せず、デバイスのモニタ機能のみが制限される
従来のライセンスモデルではライセンスが切れた場合には、猶予期間を経てオーガナイゼーションはシャットダウンされ、ユーザ影響が発生しますが、サブスクリプションモデルの場合ではユーザー影響は発生しません。
ダッシュボードからのモニター機能が制限され、ダッシュボード上ではMerakiデバイスのステータスがオフラインの表示となり、トラフィック状況や設定変更など、管理機能のみが動作しなくなります。
・信頼に基づくコンプライアンスの強化
サブスクリプション期間満了時 or ライセンス不足時のコンプライアンス問題の適用範囲は、お客様が直近で追加したネットワークやデバイスを対象に適応されます。
これにより、管理制限がかかった理由やそのトリガーが従来のライセンスモデルより可視化され、分かりやすくなります。
例えば、サブスクリプションライセンスの数量が15台に対して、ネットワークに追加されているデバイスが16台であった場合、そのプロダクトファミリー単位でOut of Complianceの管理制限を受けますが、同一のサブスクリプションでも他のプロダクトファミリーに対しては影響はありません。
サブスクリプションライセンスの一覧ページでOut of Complianceになっている場合は、対象ネットワークがコンプライアンス違反となっていることがステータスから管理できます。
Subscription - License Compliance Cloud Experience - Cisco Meraki Documentation
https://documentation.meraki.com/General_Administration/Licensing/Subscription_-_License_Compliance_...
・柔軟なライセンス開始日
開始日はオーダーから7日後〜最長90日後までご指定をいただけます。
・包括力の高いライセンス
Meraki ポートフォリオに存在する全製品のプロダクトファミリーを跨ぎ、異なるライセンスエディションを同じサブスクリプションに包括することが可能です。
サブスクリプションは期間とライセンスを必要とする機器の数量、およびライセンスレベルから構成されます。
注意点としては、上記例のSubAとSubBを同じネットワークに混在させることができないことです。
上記の場合、それぞれサブスクリプションごとにネットワークを分ける必要があります。
・お支払い方法の柔軟性
お支払いは月毎、四半期毎、年毎、前払いに対応しております。
なお、各パートナー様側の販売規約によって選択可能なお支払い方法が異なる場合がありますので、適時ご確認をお願いします。
デメリット
・1つのネットワークに複数のサブスクリプションは適応不可
管理単位はネットワーク単位もとい、プロダクトファミリーごととなります。
上述の例の通り、SubAとSubBを同じネットワークに混在させることができません。
・販売パートナーはサブスクリプションごとに固定
ご契約に紐づいてサブスクリプションライセンスは管理されるため、複数の代理店を同じサブスクリプションで包括管理することはできません。
また、サブスクリプションを分けた場合に、サブスクリプションを跨いでライセンスを移動させることはできません。
サブスクリプションの操作
下記ドキュメントに写真付きのマニュアルがございますのでご参考にください。
Subscription - Licensing Claim Cloud - Cisco Meraki Documentation
https://documentation.meraki.com/General_Administration/Licensing/Subscription_-_Licensing_Claim_Clo...
ライセンス更新時のダッシュボード操作
初回の登録以降は自動更新されるため、エディションの変更等がない限りダッシュボード上での操作は不要となります。
FAQ
Q. 現在Co-termもしくはPDLを使っているOrganizationをサブスクリプション型に変更することは可能か?
A. Co-termもしくはPDLで有効なライセンスが残っている間にサブスクリプションを適用することはできません。
更新のタイミングでご検討をお願いします。
なお、サブスクリプションからCo-termもしくはPDLへの変更はできません。
Q. サブスクリプションを変更したい場合はどうすればよいのか?
A. サブスクリプションを販売されたパートナー様にて、CCW上でご変更をいただく形になります。(Dashboardには変更が自動反映されます) なお、サブスクリプションの変更(数量・期間・種類)は販売されたパートナー様でのみ可能です。
Q. サブスクリプションライセンスでのトライアルは可能か?
A. 現時点ではサブスクリプション型でのトライアルは対応しておりません。Co-term型での貸し出し対応となります。
Q. サブスクリプションのライセンス数量を減らす、もしくは期間を短くすることはできるか?
A. サブスクリプションの期間中におけるキャンセルや数量や期間の減少する方向での変更には原則としてできません。
また、支払いオプションの変更に関しても、支払いの間隔が長くなる方向にのみ可能で、短くなる方向にはできませんのでご注意ください。(月払い→四半期払い:OK|四半期払い→月払い:NG)
Q. 2つのサブスクリプションを1つに統合することは可能か?
A. 2025年1月現在は統合に対応しておりません。
関連するドキュメント
サブスクリプションライセンスに関するドキュメント一覧は下記のリンクからご確認をください。
Licensing - Cisco Meraki Documentation
https://documentation.meraki.com/General_Administration/Licensing