GR10とGR60を組み合わせた運用について

GR10とGR60の運用
Conversationalist

GR10とGR60を組み合わせた運用について

お世話になります。よろしくお願いいたします。

下記構成で運用を考えております。

 

回線:NuroBiz

対応ルーター:1台

GR10:1台(POEハブを経由して上記ルーターに有線接続)

GR60:4台(POEハブを経由して上記ルーターに有線接続)

 

【質問1】全台有線接続となりますが、この場合のメッシュ接続は、無線で接続するメッシュ接続と速度などで違いはありますか。速度以外にも違いはありますか。また有線接続でメッシュ接続にする意味はありますか。

 

【質問2】メッシュ接続を使用せずに全台に同じSSID、パスワードで設定した場合、メッシュ接続と比べて、ユーザー側が使用する際に明確な違いはありますか。

11件の返信11
hiwamaru
Meraki Go Team
Meraki Go Team

この度はフォーラムへの投稿ありがとうございます。

内容を拝見し、想定されている接続構成は<図1>のような接続をご検討されていると推察しております。

 

この<図1>の場合、全てを有線LANで接続するので、メッシュ機能は無効になっています。

<図1>の構成でいずれかのGRの有線LANが 切れたorコネクタが抜けたorポートOFF の場合に、メッシュ機能が自動で有効化され、メッシュ構成が確立され通信を継続します<図2>。

※メッシュが確立する有効な電波がお互いのGRで届いていないと機能しません。また、PoE給電の場合、給電が止まり、機器が起動しない場合にはメッシュを確立できません。ACアダプタを利用している場合、メッシュでの接続が出来ると思います。

 

よって、[質問1]の回答としては

・GR全台を有線接続した構成の場合、メッシュ接続は無効になります。

[質問2]の回答としては

・Meraki Go のGRは同じユーザアカウントで登録した機器にはすべて同じ設定(同じSSID、パスワード)が適用されます。機器ごとに異なる設定はできません。よってユーザ側が使用する際には、どのGR機器に接続しているか等を意識せずご利用できます。

hiwamaru
Meraki Go Team
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Mesh改.png

 

 

hiwamaru
Meraki Go Team
Meraki Go Team

ご参考まで、一般的にご利用いただく常時Mesh構成で運用されるイメージは以下図になります。

・有線LAN接続(PoE)ではないので、それぞれのGR60はACアダプタでの給電が必要です。

・この場合も、すべてのMeraki Go のGRはすべて同じ設定(同じSSID、パスワード)が適用されます。

・有線と異なり、Meshの部分はアクセスポイント装置間を常時無線で中継するため、他の電波(干渉波や同じchで運用されている他のアクセスポイント)の影響を受ける場合もあり、速度低下や接続が不安定になる場合もあるかもしれません。

 

hiwamaru
Meraki Go Team
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3Mesh.png

 

GR10とGR60の運用
Conversationalist

早速のご回答ありがとうございました。

メッシュ接続について随分認識が違っておりました。

確認も含めて追加の質問です。

 

【質問3】

メッシュ接続は手動で有効、無効にするものではなく、有線であればメッシュ接続する必要がないため自動的に無効となり、無線であれば自動的にメッシュ接続となる。全ての機器を有線で接続した方が速度や安定性が増す。といった認識でよろしいでしょうか。

 

【質問4】

全てのGR機器を有線接続で運用した場合、メッシュ接続は無効となっているが、この範囲の中でユーザーが移動した場合、例えばGR10の近くからGR60の近くに行った場合は自動的にGR60の無線を拾うようになる、といった認識でよろしいでしょうか。

 

【質問5】

「Meraki Go のGRは同じユーザアカウントで登録した機器にはすべて同じ設定(同じSSID、パスワード)が適用されます」とありますが、例えば、これら機器をすべて別のSSIDとして運用したいといった場合、ユーザーアカウントを分けて登録すれば、それぞれのSSIDとパスワードにすることはできるのでしょうか。そして、例えばスマホで全てのSSIDに一度ずつ登録しておけば、その中を移動しても、近いSSIDに自動的に接続してくれるのでしょうか。

 

以上です。よろしくお願いいたします。

 

hiwamaru
Meraki Go Team
Meraki Go Team

【質問3】へのご回答

ご記載のとおり
・メッシュ接続は設定で有効/無効するのではなく、有線接続があればメッシュ機能は自動的に無効になります。

 複数のGRを登録しているアカウントで、有線接続しないで電源ONすると、メッシュ機能が有効となり、

 対向の接続先となるGRを探しに行きます。
・全ての機器を有線で接続した方が速度や安定性は増します。

 

【質問4】

ご記載の通り、ユーザ側の端末がオンラインで移動した場合、今使っているアクセスポイントより、最適な電波(アクセスポイント)があれば、そちらに接続します(ローミング機能)。

よって、メッシュ接続は無効でも、この無線範囲の中でユーザーが移動した場合、例えばGR10の近くからGR60の近くに行った場合は自動的にGR60の無線にローミング接続する感じです。

※とはいえ、端末(OSや無線規格)やドライバの機能(図④-1)、相性に起因して、想定どうりのローミングがどのタイミングで機能するか、”今変わった”って分かるような感じではないです。

端末側ではなく、Meraki Go のアプリでは、端末が今、どのアクセスポイントに繋がっているか、確認もできますので、そちらで確認いただけると思います。図④ー2

 

【質問5】

5台のGRをすべて別のSSIDとして運用したい場合、ユーザーアカウントを5つ作成して、それぞれのアカウントに1台ずつ、GRを登録すれば、それぞれを異なるSSIDとパスワードで運用することは可能です。ただ、5つのアカウントで運用するのは大変ですし、それぞれの無線周波数CHを上手く設計しないと、干渉して速度遅延等の影響を及ぼす可能性もあります。

で、「スマホやPCで全てのSSIDに一度ずつ登録して学習させておけば、~」の部分は、質問4と同様、端末の挙動やドライバ機能により異なると思いますので、何とも言えません。同じSSIDでのローミングへの適応は、端末メーカーやOSメーカ、無線モジュールメーカー各社が規格に則り、工夫して実装しているのでシームレスに機能していると思いますが、異なるSSIDを渡り歩く挙動は、使い方として想定されてないので、何か問題があったとしてもサポート外になると思います。

 

1つのユーザアカウント内で、SSIDは最大4つまで設定可能ですので、今回設置する5台のGRは、1つのユーザアカウントで登録いただき、SSIDを4つ以内に集約して運用されることをお勧めします。

hiwamaru
Meraki Go Team
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4Mesh.png

 

GR10とGR60の運用
Conversationalist

ご回答ありがとうございました。よく分かりました。

度々で申し訳ございませんがもう2つ質問がございます。

 

【質問6】

同じユーザーアカウントに登録した場合、SSIDは全て同じとなるとのことですが、2.4Ghzと5GhzのSSIDは別となるのでしょうか。それとも全て同じSSIDで、接続端末側で5Ghzを優先して接続して、障害物などで5Ghzの接続が弱くなった場合に自動で2.4Ghzに接続するのでしょうか。その優先順位も設定できるのでしょうか。

 

【質問5】

GRシリーズの接続台数は25名が2台ずつの使用を想定して50台程度使用できるとありましたが、2.4Ghzと5Ghzの合計の数で、例えば5Ghzだけで50台接続可能なのでしょうか。

 

以上です。よろしくお願いいたします。

hiwamaru
Meraki Go Team
Meraki Go Team

再度のご投稿有難うございます。回答が長文になりました。すみません、ご了承ください。

 

【ご回答6】

まずは、1つのユーザーアカウント内では、最大4つのSSIDを設定することが出来ます。
ここからは、事例ちっくAppの画面でご説明/ご回答します。

私の環境は「GR10(本社事務所Wi-Fi)」が1台、「GR60(本社テラスWi-Fi)」が1台、同じユーザアカウントで運用しています。<図⑥ー1>

そのユーザアカウントで、SSIDを2つ設定していて、1つは、事務業務用で、”Cisco Meraki Go Wi-Fi” もう1つは、店舗用で、”Cisco Meraki Go SHOP” になります。<図⑥ー2>

この2つのSSIDは同じユーザアカウントに登録されている「GR10(本社事務所Wi-Fi)」、「GR60(本社テラスWi-Fi)」 双方に設定が反映されており、どちらのアクセスポイントでも設定した2つのSSIDで接続できます。

で、2.4Ghzと5Ghzの設定は、SSID毎に設定することが可能です。

例えば、ネットワークタブ(これがSSID)”Cisco Meraki Go Wi-Fi”をタップすると、そのSSIDの詳細(どの端末が繋がっているか等)が表示されます。<図⑥ー3>

右上の”設定”をタップして、SSIDの個別設定のページに移るので、下にスクロール、

”詳細設定>無線周波数の設定”の項目をタップし、このSSIDで利用する無線周波数を選択します。<図⑥ー4>

選択できる設定として、

 ・デュアルバンド運用

 ・5GHz帯のみ

 ・2.4GHz帯のみ

 ・バンドステアリングを使用したデュアルバンド運用

を選ぶことが出来るようになっており、申し上げたように、SSID毎に設定を変えることも出来ます。

例に挙げた、当方の環境では、

事務業務用の、”Cisco Meraki Go Wi-Fi” はバンドステアリングを使用したデュアルバンド運用

もう1つの、店舗用 ”Cisco Meraki Go SHOP” は古いPOSレジと2.4Gしか対応していないプリンタがあるので2.4GHz帯のみでの運用を行っています。

 

>それとも全て同じSSIDで、接続端末側で5Ghzを優先して接続して、

>障害物などで5Ghzの接続が弱くなった場合に自動で2.4Ghzに接続するのでしょうか。

>その優先順位も設定できるのでしょうか。

 

記述いただいたこの機能は、恐らく、”バンドステアリングを使用したデュアルバンド運用”のことだと思います。優先順位はあくまで5GHzが優先で順位の変更は出来ません。

 

【回答5】

接続台数に関してはあくまで目安として、アクセスポイントが処理できる能力として、25名が2台ずつの使用を想定して50台程度と表記した次第です。

無線で利用する周波数(2.4Ghzか5Ghz)によって、接続数が変わるということはなく、5Ghzだけで50台の接続は可能だと思います。

ただ、無線LANは、ch(周波数帯)を接続する端末で共有しながら通信しますので、1つの周波数帯に多くの端末が接続すれば、通信できる順番が廻ってくるのに時間が掛かり、速度が遅くなる場合もあるかもしれません。

hiwamaru
Meraki Go Team
Meraki Go Team

6Mesh.png

 

 

GR10とGR60の運用
Conversationalist

ご回答ありがとうございました。

よく分かりました。

また質問が出ましたらその際はよろしくお願いいたします。

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