前提
今回のサービス終了対象は 「従来の Catalyst クラウドモニタリング」 です。
混乱を招かないよう、本題に入る前に前提知識となる、現時点のCatalyst の管理モードについて整理いたします。
Meraki ダッシュボードで管理する Catalyst には、現在 2 種類の管理モードがあります。
管理モード | 位置づけ | 必要ライセンス | 特徴 |
Configuration: Cloud(クラウド構成モード) | CS ファームウェア後継 | Meraki ライセンス | Meraki ダッシュボードでクラウド設定を実施 |
Configuration: Device(デバイス構成モード) | 従来の Catalyst クラウドモニタリング後継 | Cisco DNA ライセンス | ローカル/Cloud CLI で設定し、ダッシュボードで監視・トラブルシュート |
詳細は公式ドキュメントをご参照ください。
Configuration: Cloud(クラウド構成モード) / Configuration: Device(デバイス構成モード) の両モードは今後も継続してサポートされます。
本題
こちらの記事はニュースフォーラム上の投稿を翻訳したものです。
翻訳内容の矛盾が生じた際は原文の投稿の内容が優先します。
以降の記事では、Configuration: Deviceについては、デバイス構成モードとして記載しております。
クラウドモニタリングのサービス終了日は、ユーザーの皆様がデバイス構成モードへのアップグレードを完了するための追加期間として、2026年1月31日から2026年3月31日まで2か月延長されました。
2026年3月31日以降、デバイスの動作には影響ありませんが、モニタリング機能は廃止され、スイッチはダッシュボード上でオフラインとして表示されます。
ユーザーの皆様には、この日付より前にIOS XE 17.15.3以降を用いたデバイス構成モードへのアップグレードをご検討いただくことを推奨いたします。
【必要な対応】
デバイス構成モードへアップグレードするには、2026年3月31日までに以下の手順を完了してください。
- ファームウェアをIOS XE 17.15.3以上にアップグレードする
- スイッチをダッシュボードから削除する
- デバイス構成モードへの移行を促すプロンプトに「はい」と回答する
- スイッチをネットワークに再割り当てする
- デバイス構成モードのオンボーディングが完了するまで待つ
アップグレード手順を説明したビデオはこちらからご覧いただけます。
また、手順をまとめたドキュメントもご用意しています。
2026年3月31日までに対応いただかなかった場合の主な影響については、以下をご確認ください。
- デバイスの構成はそのまま維持され、デバイスは通常通り動作します
- Merakiダッシュボードを介したCatalystスイッチのクラウドモニタリングは機能しなくなります
- IOS XE 17.15.3以上にアップグレードし、デバイス構成モードで再オンボーディングしない限り、スイッチはダッシュボード上でオフラインとして表示されます
【アップグレードのメリット】
IOS XEによるクラウド管理は、追加のオンボーディングアプリケーションを必要とせず、MerakiダッシュボードからIOS XEスイッチを管理できるネイティブアーキテクチャを提供します。
この新しいアーキテクチャでは、Cloud CLIなどの機能が利用でき、管理者はダッシュボードから直接読み取りおよび書き込みコマンドを実行できます。
また、デバイス構成モードへのアップグレードにより、今後のダッシュボード機能拡張との互換性も確保されます。
【今後の対応】
クラウドモニタリングをご利用中のお客様には、デバイス構成モードへのアップグレードをご検討いただくことを推奨します。
詳細については、以下のリソースをご参照ください。
ご不明な点がございましたら、Merakiテクニカルサポートまでお問い合わせください。
Cloud Monitoring End-of-Service | Upgrade Steps | Video Tutorial