本記事では、MR が有線接続されているにも関わらず、メッシュ(リピータ)として動作してしまっている際の
トラブルシューティングについて、紹介します。
// メッシュで動作する条件 //
弊社AP では、以下の2つの条件を満たす場合、メッシュで稼働する可能性がございます。
・AP 自身のゲートウェイからARP 応答がない場合
・DHCP 経由で有効なIP アドレスが取得できない場合
// 確認項目 //
・AP のIP 設定方法/内容を確認する (DHCP or Static)
・AP の管理VLAN と接続スイッチのVLAN が一致しているかを確認する
// パケットキャプチャによる切り分け //
* 本記事では、Wireshark を用いて、キャプチャファイルの確認を行います。
対象AP がメッシュで稼働しているかつオンラインになっている場合、ダッシュボード上では、
白抜きの緑色の丸で表示されます。
画像の様な状態であれば、ダッシュボードからパケットキャプチャを取得できる可能性があるため、
以下の手順でAP の有線側のパケットキャプチャを取得してください。
ネットワーク全体> 監視> パケットキャプチャ
キャプチャファイルのダウンロードが完了したら、AP のMAC アドレスでフィルタを設定して下さい
eth.addr == <AP のMAC アドレス>
- AP のIP 設定がDHCP の場合
以下の画像の様にDHCP 経由でIP アドレスが取得出来ていない事に起因して、事象が発生している事が想定されます。
この様な状態が発生する可能性としては、以下の原因が考えられます。
・AP の上位の機器において、DHCP 機能が有効になっていない
・AP と上位スイッチのVLAN が一致していない
- AP のIP がStatic の場合
以下の画像の様に固定設定しているIP を用いて、設定したゲートウェイに対して、ARP 解決ができていない事に
起因して、事象が発生している事が想定されます。
この様な状態が発生する可能性としては、以下の原因が考えられます。
・AP に設定しているゲートウェイのIP アドレスが誤っている
・AP と上位スイッチのVLAN が一致していない
// 参考URL //
Gateway AP Switches to Repeater Mode
Packet Capture Overview