有線接続しているMR がメッシュになっている際のトラブルシューティング

ykasamat
Meraki Go Team

本記事では、MR が有線接続されているにも関わらず、メッシュ(リピータ)として動作してしまっている際の

トラブルシューティングについて、紹介します。

 

// メッシュで動作する条件 //

弊社AP では、以下の2つの条件を満たす場合、メッシュで稼働する可能性がございます。

 

・AP 自身のゲートウェイからARP 応答がない場合

・DHCP 経由で有効なIP アドレスが取得できない場合

 

// 確認項目 //

・AP のIP 設定方法/内容を確認する (DHCP or Static)

・AP の管理VLAN と接続スイッチのVLAN が一致しているかを確認する

 

// パケットキャプチャによる切り分け //

* 本記事では、Wireshark を用いて、キャプチャファイルの確認を行います。

 

対象AP がメッシュで稼働しているかつオンラインになっている場合、ダッシュボード上では、

白抜きの緑色の丸で表示されます。

 

ykasamat_0-1693196846882.png

 

画像の様な状態であれば、ダッシュボードからパケットキャプチャを取得できる可能性があるため、

以下の手順でAP の有線側のパケットキャプチャを取得してください。

 

ネットワーク全体> 監視> パケットキャプチャ

 

ykasamat_1-1693196950984.png

 

キャプチャファイルのダウンロードが完了したら、AP のMAC アドレスでフィルタを設定して下さい

 

eth.addr == <AP のMAC アドレス>

 

- AP のIP 設定がDHCP の場合

以下の画像の様にDHCP 経由でIP アドレスが取得出来ていない事に起因して、事象が発生している事が想定されます。

 

ykasamat_2-1693197342923.png

 

この様な状態が発生する可能性としては、以下の原因が考えられます。

・AP の上位の機器において、DHCP 機能が有効になっていない

・AP と上位スイッチのVLAN が一致していない

 

- AP のIP がStatic の場合

以下の画像の様に固定設定しているIP を用いて、設定したゲートウェイに対して、ARP 解決ができていない事に

起因して、事象が発生している事が想定されます。

 

ykasamat_3-1693197842967.png

 

この様な状態が発生する可能性としては、以下の原因が考えられます。

・AP に設定しているゲートウェイのIP アドレスが誤っている

・AP と上位スイッチのVLAN が一致していない

 

// 参考URL //

Gateway AP Switches to Repeater Mode

Packet Capture Overview