他の方の参考にもなるようにまず前提情報を整理しますが、
Datasheetに記載のあるPoE capabilitiesは(ポート単位ではなく)スイッチ"全体"のPoE最大電力です。
MS Family Datasheet
https://meraki.cisco.com/product-collateral/ms-family-datasheet/
https://meraki.cisco.com/lib/pdf/meraki_datasheet_ms_family.pdf
その次にPoE最大電力に関わる挙動ですが、
下記ドキュメントの「PoE Power Budgeting」を見ると、「実際の消費電力」の合計が「使用可能な電力」を超えるまで電源供給がされ続ける挙動のようです。
ただし、下位ポート番号に優先して電力供給されるので、超過時は上位ポート番号への供給が停止する旨の記載もあります。
PoE Support on MS Switches - Cisco Meraki
https://documentation.meraki.com/MS/Other_Topics/PoE_Support_on_MS_Switches
そのため、無線APの実稼働時の消費電力さえ低ければ、最大電力を上回らない範囲で接続は出来る可能性があります。
しかし、無線APは負荷状況で消費電力が変動する恐れがあり、導入直後は問題なくても社員や来訪客 (ゲスト)が増えた段階で問題に発展する可能性が捨てきれないと思われます。
よって、実務で設計するなら無線APの消費電力を少なく見積もるのはトラブルの原因になるかと存じます。
また参考程度に実機で無線APを何台も繋いで、予算 (BUDGETED)が超過した際のDashboardの表示を掲載します。
スクリーンショットは MS120-8LP (PoE/PoE+最大電力: 67 W)です。
[i マークより CONSUMPTION の意味]
Total Consumed PoE power on all active switchports that have PoE devices plugged in v/s the Total PoE budget of the switch.
[i マークより BUDGETED の意味]
Total Budgeted/Advertised PoE power on all active switchports that have PoE devices plugged in v/s the Total PoE budget of the switch.